2025/08/20 11:45

今日はケアンズの街をあてもなくぶらぶら。朝から太陽は本気モードだけど、海から吹いてくる風がちょうどいい。ヤシの木の影が路地に揺れてて、それを眺めながら歩いてるだけで、なんかリゾート気分に浸れる。

歩いてると、どこからともなくコーヒーの香り。やっぱり誘惑には勝てず、倉庫の様なカフェにふらっと入った。木のテーブルに打ちっ放しの壁、無造作に置かれた観葉植物やお店のオリジナルアイテムがいい感じで、肩の力が抜ける。

工場勤めの人達が、出勤前にコーヒーを買いに来る。店のスタッフと慣れ親しんだ会話を交わして足早に店を後にしていく。

テーブルにコーヒーが届けられラテ(Flat White)をひと口飲んだ瞬間、旅に来て良かったなって実感がじわっと広がる。窓の外を眺めてると、場所柄地元の人がコーヒーカップ片手に車から降りて会社まで歩いている様子が見て取れるのだが、ケアンズの街って、どこか緩やかなリズムが流れてて、それに自分も自然と同調していく感じ。

そのまま雑貨屋を見つけて入ってみたら、カラフルなアクセサリーやオーストラリアっぽい自然素材の雑貨がぎゅっと詰まってて、目が泳ぐ。こういう時は「見るだけ」って決めても、結局ひとつは買ってしまう。今日は小さな木彫りのキーホルダー。旅の記憶を連れて帰れる小さな証拠みたいで、なんか嬉しい。

気づいたら夕方近くで、エスプラネードへ。潮風を浴びながら海をぼーっと眺めてると、時間の感覚がなくなる。観光名所を駆け足で巡るよりも、こうして街を歩いて偶然見つけた景色や物に触れる時間の方が、自分にはしっくりくる。今日の一日も、そんな“なんでもない贅沢”で満たされた気がする。